- HOME »
- 銀一覧
銀一覧
銀めっきの特徴
銀めっきは添加剤を含まない無光沢銀めっきの液組成であるため、銀の被膜純度は99.99%以上の高純度の被膜が析出します。被膜純度が純銀と同じ成分であり、純銀と同等の優れた熱伝導性や電気伝導性が特徴で、貴金属めっきの中では最も優れた電気伝導性を持っています。また、金属種の中において有効波長領域の光反射が最も高い特性もあります。銀めっきはこれら特性により、化学光学業界や電子電機業界、工業用部材、エネルギー機器などの様々な業界や部品に使用されています。
銀めっきのシール性能
シール性能とは色々な部材や製品で、気体や液体が内外に漏れるのを防ぐことの性能です。身近では水道やガス管など様々なものに当たり前に必要とされています。
銀めっきは金属めっき種類の中で柔らかい種類であり、Hv100以下です。この柔らかい特性が、高いシール性能に繋がっています。
また銀めっきは耐用温度域が非常に広く(-253℃~800℃)、更には高い焼き付き防止性能や潤滑性能も保有しているので、主に使用環境が厳しい工業用の金属シール材としてOリングやパッキンなどに採用されています。
<銀めっき | 特徴>
特徴 Ⅰ
特徴Ⅱ
銀めっき用の大型めっき槽(600W x 1,800H x 1,400D)を2槽保有しており、最大で1,770mmのワークへの銀めっきの施工実績があります。また、銀めっきの厚みも数μm~mmオーダーまでのめっき厚まで施工対応が可能です。また、高純度の銀(銀純度99.99%)でのめっき施工を行うため、高い電気伝導性を実現させることができます。
銀めっきは高い潤滑性を持っており、焼付の防止を行うことができます。そのため工業用としては、スペーサー、ベアリング、電極に使用されることも多くあります。また、シール性も高いため、シーリングやパッキンの用途としてOリングなどにも使用されています。
反応容器の内面への銀めっき提案
修正済2022.8.09 |
薬品を化学反応させる容器は化学的に安定性の高い金や銀であることが理想的です。ただし、高価な金属であるため容器すべてを金や銀で製作することは現実的ではありません。その為、コスト面および強度面を考慮して、容器自体は丈夫で安価な材料(鉄系など)で製作し、実際に薬品に触れる容器の内面にのみ金や銀で表面処理を施す構造が主流です。
今回は「銀」に着目した1例をあげますが、容器内面に銀を取り付ける手法として①銀のスリーブを圧着させる、➁銀ろう溶接で肉盛りする、などの工法があげられます。
①の方法であれば、銀の厚みが厚くなる(コスト高)、密着強度も弱いため高温雰囲気で使用すると変形などのトラブルが発生する可能性があります。➁の方法も銀の厚みが厚くなることと、何より銀としての純度が低下するため本来必要としている性能が得られない可能性があります。
内部への銀めっき
当社で施工する銀めっきは、①電気めっき法であるため、厚みの管理がしやすい(厚くも薄くもできる)ことと、➁銀としての純度が【99.999%】と非常に高純度であることが特徴です。銀めっきの厚みについては、μm(マイクロメートル)~mm(ミリメートル)単位でコントロールすることが可能です。高純度であることで耐食性に優れ、また密着力も高いため高温雰囲気下での容器の変形にもある程度追従性があります。
POINT(要約)
反応容器の内面をスリーブ圧着・ろう溶接から「銀めっき」に変更することで、密着力がよく高純度な表面を得ることができます。また被膜厚みのコントロールが出来るので貴金属の使用量を必要最低限としてコストを下げることも可能です。