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バフ一覧
鏡面研磨とバフ研磨とグラインダー研磨の違い
鏡面研磨(バーチカル研磨)とバフ研磨、グラインダー研磨の違いは色々ありますが、まずは研磨の目的で異なります。鏡面研磨とバフ研磨は表面の粗さを細かく、仕上げること=「研磨」を目的としており、グラインダー研磨はロールの機械精度:真円度・円筒度・振れを向上、仕上げることを目的に施工される研磨=「研削」であります。そのため、機械の構造にも違いがあります。グラインダー研磨は凸凹のあるロールをきれいな〇(円)のロールにするために、砥石の位置を基準にし、そこにロールを当てることで、強制的にロールの形を変えていきます。凸の部分から砥石に当たり、いずれ凸部がなくなりきれいな〇になります。一方で、鏡面研磨やバフ研磨は、ある程度機械精度は気にせずに表面の粗さを細かくすることを目的にした機械になっています。そのために、砥石(又はバフ)はロールの形状に倣って上下(又は前後)に動くことが出来ます。多少のうねりやクラウン形状などストレートでないロールに対しても、その形状を崩さずに表面の粗さを向上させることが出来ます。逆に機械精度を向上させることは出来ない研磨となります。
鏡面研磨とバフ研磨についても様々な違いがありますので、そちらについては別のQ&Aで説明させて頂きます。
鏡面研磨とバフ研磨とグラインダー研磨の違いー(2)
前回は、鏡面研磨(バーチカル研磨)とバフ研磨とグラインダー研磨の違いについて「研磨の目的」の違いに注目して説明させて頂きました。
→Q&A「鏡面研磨とバフ研磨とグラインダー研磨の違いを教えてください。」参照
今回は、磨きの目的である鏡面研磨(バーチカル研磨)とバフ研磨の違いについてご紹介させて頂きます。
弊社では通例として鏡面研磨と記載しておりますが、研磨の分類で申し上げますと、「バーチカル研磨」と「バフ研磨」が正しい表現となります。両者の違いは、回転方向の違いや研磨材の違いなど同じ研磨を目的とした機械ですが異なった機構を持っております。弊社での使い分けは仕上りの表面粗さの到達値に応じて使い分けることが大きな理由です。
バフ研磨ではRz0.4μm程度の仕上げ粗さまで対応可能ですが、それ以上の細かい仕上げ粗さ=鏡面仕上げにはバーチカル研磨で対応しております。
バーチカル研磨施工品は圧倒的に鏡面品が多いことから、一般的にバーチカル研磨=鏡面研磨と表現しております。鏡面研磨での仕上げ粗さはRz0.05μm以下の仕上げ粗さまで対応可能であります。
研磨材の違いや機械の違いなど、詳細の違いなど研磨についてご興味がございましたら、ぜひともお問い合わせく下さい。
ロール表面の磨き加工の仕上げ種類
マット系などの特殊な仕様を除く弊社のCrめっきロールの表面加工は、表面の粗いものから細かいものの順にグラインダー研磨仕上げ、バフ研磨仕上げ、鏡面に分類されていて、それぞれ加工に使う研磨材料や加工に使う装置を使い分けています。使う研磨材料や加工条件次第で調整出来ますが、Rmaxや旧JIS規格のRyに相当する粗さで表現するとグラインダー研磨仕上げは~6.3S バフ研磨は~0.4S程度となります。鏡面仕上げは0.4S以下の領域となりますが文字通り鏡の様な反射を得る為には、グラインダー研磨やバフ研磨装置とは違う特殊な方式で磨く必要があります。鏡面加工の中でも社内では~0.2Sを準鏡面、~0.1Sを鏡面、0.1S以下を超鏡面に分類しています。現在社内では更なる鏡面性をもった超超鏡面にチャレンジしていて、その粗さはμmの1/1000、nm(ナノメーター)の領域に突入しています。