用語解説
工業用の硬質クロムめっきは、1920年ドイツのサージェントによって発明され、組成や電解条件を変更したり添加剤を加えたり等の改良がなされていますが、今日に至るまでほぼ同じ組成のものが使われており、サージェントクロムめっきと呼ばれます。その他のクロムめっきとしましては、3価クロムめっきや硅フッ化クロムめっき等が知られていますが、前者は施工できるめっき厚みの問題や皮膜物性が劣っており、後者はめっき設備にフッ素樹脂を用いる必要があり、小物めっきや装飾用を除いて工業的にはそれほど普及しておりません。当社で採用している硬質クロムめっきは、サージェントクロムめっきとサージェントクロムめっき浴をベースに添加剤を加えたR62クロムめっきです。