用語解説

バイポーラ現象とは、ニッケルめっき加工において発生しやすい不良の1種です。めっきを施すワークが陰極に繋がれる前にめっき溶液に投入すると、ワークの陽極に近い部分はマイナスに帯電することでめっきが付き、陰極に近い部分はプラスに帯電するためワークが溶解され、ワーク表面の荒れやめっきの剥離の原因となることがあります。対策にはめっき中に通電が切れないようにする、迷走電流をなくすなどが挙げられます。