用語解説

無電解めっきは表面に局部的なアノードとカソードが発生し、金属イオンが還元され自発的にめっきが成長する為、施工面全体が均一な界面条件であれば膜厚が偏ることは少ない。それに対して電気めっきでは、品物と対になる陽極があり外部から電流印加してめっきを行う。そのため、施工面と対になる陽極との距離・位置関係や品物形状によって電流の偏りが生じる。特に品物のコーナー部分や突起がある部分では電流が多く流れ、中央部分や凹みの部分では電流が少なく流れる。膜厚は電流の強さに比例する傾向があるため結果膜厚に偏りが生じる。電気めっきでは均一電着性を高めるためにめっき治工具の適正化や電解方法を工夫する必要がある。