用語解説

「高精度研磨」とは明確な定義はありませんが、弊社ではロールの機械精度:真円度、円筒度、振れを精度良く仕上げるための研削加工のことを指します。また、「精度良く」の精度の数値についてもロールの直径や長さ、板厚などの構造に影響されるため、○μm以下なら高精度研磨。と、いう明確な線引きはありません。ただ弊社では、ロールとしての剛性が十分にあり、直径に対してロールの長さが著しく長くない場合には、3μm未満(2μm以下)を高精度研磨としております。過去の実績では機械精度0.5μmで完成したロールもございます。

機械加工2μm以下での納入実績も多数ありますのでいくつか紹介させて頂きます。

納入実績①:リチウムイオン電池用高精度プレスロール

納入実績②:熱間研磨を用いた高精度カレンダーロール

高精度研磨の目的は、ロールの機械精度を均一にすることにより、フィルムやゴムなどの製品の厚みムラを減らすことや製品自身の厚みを薄くするなどの高性能化を図れます。また、コーターロールなどに使用した場合にはコート液の厚みを薄くすることや塗布のムラを抑えることが出来ます。

弊社では、高精度研磨を実現するための機械設備を充実させております。機械設備の紹介は別ページで紹介させて頂いておりますのでご覧ください。

高付加価値設備:超精密円筒研削盤

高付加価値設備:熱間研磨加工サービス

また、ロールの高精度化を実現するためには、その基準となる軸の精度も要求されます。一般的には軸は素材のままで使用されるケースが多いのですが、これでは高精度な軸に仕上がりません。弊社では軸にクロムめっきを施工することも可能で、これにより高精度かつ耐摩耗性に優れた軸ならびにロールとなります。