Before (改善前)

製紙・フィルム等のできあがった製品に傷がついている場合、それらを製造する際に通したロールに傷がついている場合があります。傷がついたロールを特定するために、製品の傷のピッチを円周率で割ることで不具合の起きているロールの直径を割り出します。
しかし、製紙・フィルム等の製造にはガイドロールが用いられ、その数は多い場合500本を越えます。直径を割り出して、ガイドロールと特定できても500本あるうちの1本を特定する必要があり、数が多すぎるため特定するには時間がかかってしまいます。
V
After (改善後)

例えば、ガイドロールの直径を1~100本目をφ100、101~200本目をφ105、201~300本目をφ110、301~400本目をφ115、401~500本目をφ120のように若干変えて設計します。
このように直径を変えれば、500本から探さなければならなかったものを100本まで絞ることができ、キズがついたロールを特定する時間が削減出来ます。
POINT(要約)
ロールに傷がついた場合、出来上がる製品にも傷ができます。出来上がった製品の傷のピッチを計測することで、傷がついたロールの直径を割り出すことができます。しかし、本数が多くなれば直径を割り出してもロールを特定するのに非常に時間がかかってしまいます。
ロールの直径を微妙に変えてやることで、問題が起きたときに特定しやすくします。