Before (改善前)

ロールは回転させて使用する為、均等に回転させるためには「バランス」が非常に重要なスペックとなります。
野村鍍金でロールの製作中にバランス修正を実施する場合、ロール側面部に①バランスウェイトを取り付ける、②穴を開けるの2パターンで修正します。ただ既設設備の関係上、ロールの側面部に何か部品などが当たるような環境ではバランスウェイトのような突起物を取り付けることができません。
この場合、後者の②案を採用しますが、①案よりも修正力に欠けるため場合によってはバランスを修正しきれない可能性があります。

V

After (改善後)

ロールの側面をフラットに製作すると、突起物となるバランスウェイトの接触の危険性や、バランス修正がやや難しい穴あけが起こり得ます。これらの問題を解決する方法として、軸フランジをロールの内側にずらしてロール形状を設計する方法があります。

この製作方法では、バランスウェイトを取り付けるスペースを確保することが可能になり、バランス修正はロール製作工程では最終工程での実施が容易になります。

これにより、ロール完成の最終段階で「ロールのバランスの修正ができない!」などのリスクを回避でき、高精度のバランスを効率良く製作することができます。

POINT(要約)

初期の設計思想として「バランス修正が必要」なロールであれば、設計の段階でバランスウェイトを取り付けるためのスペースを確保しておくことをお勧めします。

ロールのバランス修正は製品完成直前に修正することが一般的です。その為、最後の最後でバランスが修正できないなどのリスクを回避するためにも、ロールの軸フランジを中心部に向けて10mmのスペース確保することがロールVE設計につながります。