Before (改善前)
ロールを保管する際は、軸を支ることが一般的です。ロールをそのまま保管していると、ロールの自重でロール中央がたわんでしまいます。特にフィルムや製紙業界向けの薄肉・長尺のロールはたわみやすい構造となっています。
フィルム製造時にロールのたわみに気づかずに使用するとフィルムの厚みにばらつきが出てしまいます。また、たわみが発見された場合でも、たわみを取るために空回しなどの作業が必要となり、リードタイムが延びてしまいます。
V
After (改善後)
ロールを軸2か所で支えたまま保管し続けると、時間が経過するにつれて真ん中がたわんでしまいます。
それを防ぐためにロールを保管する際には、定期的に90~180°回転させることを推奨します。定期的に回転させることで、たわみを緩和させます。それにより、ロール使用時のリードタイムの短縮・不良品発生防止等に効果を発揮します。
POINT(要約)
ロールは非常に重く、中には50tを超えるものもあります。使用しない期間が長くなるとロールの真ん中がたわんでしまいます。
ロールがたわんでしまうと、たわみ取りに時間がかかってしまいます。また、気づかず使用した場合は出来上がった製品の品質が悪くなってしまいます。そこで定期的に90~180°回転させることでロールがたわんでしまうのを未然に防ぎます。