Before (改善前)

当社で設計・製作するロールには鉄鋼材料性の管材が使用されます。JIS規格に基づく素管精度品を調達しますが、規格内の精度が上限側、下限側とばらつきがあります。ロール素管に曲がりがある状態で機械加工を行うと、板厚にばらつきが発生します。ロールのアンバランス量、振れ量を増加させることとなり、ロール本体強度のばらつき、精度ばらつきを発生させる起因ともなります。
V
After (改善後)

曲がり修正方法にはプレスによる加圧強制による方法と下記に示す加熱法があります。当社ではロール製作の長年による経験で、加熱法による曲がり修正方法を確立しております。修正で曲がり量を軽減することで、加工後の板厚精度が向上します。これによりロール製作段階におけるアンバランス量の調整工数を軽減できるとともにロール本体強度の安定化、精度安定化にも寄与しています。
POINT(要約)
ロールの素管に対する曲がり修正方法を確立することで、ロール製作段階におけるアンバランス調整工数を削減でき、ロール本体の強度安定にも寄与することができました。