Before (改善前)

 切削加工に於いて、200μm以上のめっき膜厚での切削加工が求められることが多くあります。しかし、無電解ニッケル - リンめっきを施工するにあたって、200μm以上のめっき膜厚の場合、めっきの施工難易度が高く、安定した品質でめっき加工品を供給することが困難となります。
そのため、銅めっきを施し、その上からクロムめっきを施したものを使用することが一般的ですが、下地の銅めっきが柔らかく形状変化を起こしやすい上、加工におけるコストアップの要因となります。

V

After (改善後)

切削加工を施すにあたって、200μm以上のめっき膜厚をワークに施す場合、銅めっきの上からクロムめっきを施した従来のめっき加工法から電気ニッケル – リンめっきに変更することによって、めっきに必要となる工程数が削減できるため、製作コストの削減が実現します。

また、銅めっきを施工した際に発生する形状変化のリスクも電気ニッケル – リンめっきを施工することで防止できます。

POINT(要約)

めっき加工に於いて、複数の種類のめっきを加工していたものを1つにまとめることが可能となると、工程数やコストの削減が可能となります。そのため、VE設計を考慮するにあたって、現在活用しているめっきの種類について再考することは重要なポイントとなります。