Before (改善前)
ロールの内部に水や油などの熱媒を通すためにフィンが必要な場合があります。内筒にフィンを作り出す場合、円筒に対して旋盤で削り出して作るものもありました。
しかし、フィンよりも削り出す部分のほうが多いため、歩留りが悪い加工になってしまっています。またフィンを削り出す手間もあり、工数も多くなってしまい、ロールの製作費用が割高となってしまいます。
V
After (改善後)
ステンレスや鉄の帯板(フラットバー)をスパイラル形状にロールの内筒外周に溶接しフィンを形成することによってコストダウンを行うことができます。
帯板を外周に溶接する作業が発生してしまいますが、円筒からの削り出しよりも加工コストが安くなります。溶接作業費用を加味しても工数削減や歩留りの改善等によって、全体のコストダウンを実現することができます。
POINT(要約)
ロールのフィンを作るために以前は旋盤等で削り出す指示の図面がありました。しかし、削り出す部分のほうが多いため、歩留りが悪く工数もかかってしまっていました。そこで帯板をスパイラル形状に溶接することでフィンを作ります。
従来削り出していたものに対して、別の部品を溶接して要求された形状を作り出す加工方法に変えます。そうすることで、歩留りの改善とリードタイムの短縮によるコストダウンができます。