Before (改善前)

表面処理を必要とする製品の中には、形状が複雑なものや非常に高い加工精度が求められるものがあります。製品本体に高精度な加工がなされていても、その上にめっきなどを施工することでせっかく製品本体に再現できていた精度を崩していまうことがあります。
電気めっきは製品の尖った部分に多く析出する為、上記写真のように厚くめっきを被覆してしまうと谷上と谷下でめっきの膜厚の差が大きくなってしまします。このめっき膜厚の差を別途加工で均一にすることは非常に難しく、また費用も多くかかる結果となってしまします。

V

After (改善後)

被覆するめっきの膜厚をサブミクロン(0.5μm以下)オーダーと非常に薄く施工することで複雑な下地形状でも限りなく均一にめっきを施工することが可能となります。

前述のとおり電気めっきでは突起部に多くめっきが析出しますが、めっき施工初期(サブミクロンオーダー)ではめっきの厚みは均一となります。その為、製品下地の形状を大きく変えることなく、また後加工も不要になるためトータルコストを低減することが可能となります。

まためっき膜厚が非常に薄いため硬いクロムめっきであってもクラック(割れ)の発生を抑制する効果があります。

POINT(要約)

電気めっきでは複雑な形状に均一にめっきをつけることは非常に難しいことです。そこでサブミクロンオーダーでめっき厚をコントロールすることで、製品の下地形状をほとんど変えることなく均一な表面に仕上げることが可能となります。

ただどんな下地の形状でも均一に施工できるわけではありませんので、興味がございましたら是非1度野村鍍金にお問合せください。