Before (改善前)

電気めっき施工において良好なめっき品質を確保するためには、製品材質に見合った前処理を選定する事が非常に重要です。弊社で新規に製作する製品は材料調達時の詳細な情報(ミルシート)を基に適切な処理を選定する事が可能です。しかしながらお客先より製品が支給される折に材質が不明確な場合があり、それを調査するために部分的な研磨、化学的に調査を行う事が多々ありました。判定までの時間と調査に時間を要していました。
V
After (改善後)

材質の判定を時間をかける事なく、容易にするために、ハンディタイプの蛍光X線装置を導入しました。これにより材質が不明な製品について材質の判定が容易となりました。特に調査の時間を省く事ができた事でめっき施工までの時間を短縮できました。またこれまでの判定では表面観察による判定でありましたが、素材の構成元素量が確認できる事から、確実なめっき前処理条件を設定する事が可能となりました。
POINT(要約)
材質の確認が可能な機器を導入する事で、材質が不明確な製品の材質が明確となり、より適切なめっき前処理が設定する事が可能となりました。
これにより前処理不良によるめっき不具合が低減し、めっき品質の向上を図る事が可能となりました。