Before (改善前)

ロールに対してめっきを施す範囲を図面で指示されます。しかし、めっき範囲が曖昧な図面が意外と多いです。
例えば本体R部までめっきを要求しているのか、それとも本体側面や軸までめっきを要求しているのかはっきりわからない場合があります。実際に、ロールの本体R部までめっきを施したものを納品する際にトラブルが発生したケースもあります。

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After (改善後)

めっき範囲は大きく分けて次の4種類あります。

①本体のR部まで、②本体側面の外筒板厚まで、③側面の軸根本まで、④軸も含める。①~④を明確にするように図面に指示するのが望ましいです。要求するめっき範囲によって作業工数、納期、等が変わるため見積り段階ではっきりわかっていないと正確な回答ができません。

このように図面に記すことで、設計者の求めるめっき範囲と提供する商品のめっき範囲との齟齬がなくなります。

POINT(要約)

図面にめっき範囲が指示されていても、めっき範囲が曖昧なことが多々あります。それにより、お客様の求める製品と違う製品ができあがってしまうこともあります。

めっき範囲がどこまでなのか、点線や文字等で明確に示すことでトラブルを防ぐことができます。