Before (改善前)

アルミロールは、業界を問わず多くの搬送ロールに起用されています。同じ形状の鉄ロールと比べて重さは約3分の1と非常に軽くなります。駆動・貫駆動を問わず少ない力でロールを回すことができるため、鉄ロールに比べて生産性を向上させることができます。

アルミ搬送ロールの大部分は、耐摩耗性を向上させるためにクロムめっきが施工されています。アルミ上へのクロムめっき施工方法は、表面処理メーカーごとに異なります。その中でも、コスト的に安価であることからアルミ上に直接クロムめっきを施工する工法が多く採用されています。しかし昨今の使用環境の変化に伴い、腐食環境や使用温度の条件によってはクロムめっきが脱落(剥離)する事例が発生します。

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After (改善後)

野村鍍金では、アルミとクロムめっきの間にニッケルめっきを施工しています。
ニッケルめっきを加えることで下記効果が期待されます。
①クロムめっきに存在するマイクロクラックをつたって侵入する腐食物質を遮断する
②アルミとクロムめっきとの熱膨張差の緩衝材となる

①②により耐食性および被膜の密着力の向上が期待され、品質の向上や補修コストの削減につながります。

POINT(要約)

アルミロールにニッケルめっきを組み込むことで、耐食性および密着率の向上が期待できます。ライン上でのトラブルを低減させることで、品質と生産性を向上させことができます。