Before (改善前)

これまで円筒研削を行う際クーラント液の流量はバルブを最大限解放させ加工していました。通常クーラント液はマグネットセパレーターとペーパーフィルターで加工により発生するスラッジ(異物)を清浄化させますが全ての異物を完全に除去できる事は困難です。つまり、クーラント液には多少の異物が混入しておりその供給量が多ければその分スクラッチ傷発生のリスクが向上します。特に高精度加工品においては、スクラッチ傷が問題となり、加工工数に大きな影響を与えていました。

V

After (改善後)

高精度加工であるため、負荷をかけた重研削では無く軽研削であるためクーラント液の供給量については必要最小限で良いのではと考え、流量計による定量管理について調査を実施しました。クーラント液の量をコントロールすることでクーラント液からのスラッジ噛み込みによるスクラッチ傷が減りるリスクを低減させることができました。これにより高精度品質を得る事が容易となり大幅な加工工数の削減を実現する事ができました。

POINT(要約)

クーラント液の量でスクラッチ量に変化が出ることがわかり、スクラッチ傷の発生低減に繋げることができた。