Before (改善前)

マットロールという製品を当社では製造しています。マットロールはガラス・フィルムの梨地柄の転写やフィルムのすべり性を上げる等の効果があります。
マットロールを製造する際に、ロールの表面にブラスト処理という加工を行います。ブラスト処理を行う際に図面に『#○○』のようにブラスト材の番手指示があります。しかし、番手指示だけではブラスト装置の種類や施工条件等がメーカーによって異なる為、品質にばらつきがでてしまいます。

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After (改善後)

マットロールを製造する際にブラスト処理という加工を行いますが、その図面の多くはブラスト材の番手による指示です。しかし、ブラスト材の番手指示はブラスト装置や施工条件等が異なる場合、表面の粗さにばらつきがでてしまいます。そこで、ブラスト材の番手指示ではなくRz(10点平均粗さ)=3~5μmのように表面の粗さを指示することで品質のばらつきを防ぎます。ブラスト材の番手指示から表面の粗さ指示に代わることで、ブラスト装置の種類や施工条件が異なる場合でも、ロールの品質を一定に保つことができます。

POINT(要約)

ガラス・フィルム業界向けのマットロールという製品があります。マットロールを製造する際に、ブラスト処理という加工を行いますが、ブラスト材の番手指示のみだと一定の品質のマットロールになりません。

表面の粗さを指定することでどのようなブラスト装置、施工条件でを作った場合でも、品質を一定に保つことができます。