Before (改善前)

フィルム/プラスチック樹脂等の加熱成型時において、成型される熱溶融樹脂と接触する金型表面は加熱されます。
その熱が膨張率等の問題で機械特性を阻害しますので、熱を伝わりにくにする為、中間に断熱材を採用する場合があります。従来までは、この断熱材としてセラミック溶射(ジルコニアなど)を施工しておりましたが、施工費用が高価で、割れやすく、また加工性が悪く、銅めっき等でのカバーが必要になる為、工期も長くかかっておりました。※上記写真はセラミック溶射の表面写真です。

V

After (改善後)

弊社保有技術の快削くんの被膜は、析出時の状態ががアモルファス構造(非晶質なニッケル合金)で熱伝導率が悪く、断熱性が高い特徴があります。また、その名のとおり切削性に優れておりますので微細彫刻も可能です。

この被膜は、電気めっきで析出させていますので、ミリ単位の厚付けが可能です。よって、この被膜を厚付けすることで、多層構造であったものから単層構造に置き換えられて、コストダウンや工期短縮等の改善が可能になりました。

POINT(要約)

弊社保有技術の快削くんは、切削性の向上効果だけでなく、熱伝導率が悪いが故に断熱効果にも優れているという特徴がございます。

快削くんはミリ単位でのめっきが可能となりますので、先述した効果及び特徴だけでなく外径復元対応も出来ます。ご不明点やご質問など、お気軽に当社までお問い合わせください。