Before (改善前)

 製紙用・フィルム用のロールは、ロール本体を冷却するためにロール内部に水を循環させます。しかし、水を循環させることでロール内部が錆びてしまいます。
そこで錆を防ぐためにロールの内部に防錆めっきとして、無電解ニッケルめっきを施す必要があります。しかし無電解ニッケルめっきは大きなめっき槽が必要なので、直径φ2,500よりもロールサイズが大きくなると内面にめっきを施すことが難しくなります。

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After (改善後)

製紙用・フィルム用のロールは本体冷却時に内部が錆びないように、防錆めっきを施す必要がありますが、直径がφ2,500よりも大きいロールに対しては無電解ニッケルめっきすることが難しくなります。

そこで、無電解ニッケルめっきから電解ニッケルめっきに変えることで防錆加工をすることができます。無電解ニッケルめっきと電解ニッケルめっきの防錆の性能はほとんど同じです。

そのため、満たすべき仕様を実現させ、かつ直径φ2,500よりも大きいロールに対しても防錆めっきを施せるようになります。

POINT(要約)

製紙用・フィルム用のキャストドラムやポリシングロールは本体の冷却用に内部に熱媒として水を循環させるので、内部に防錆処理を施す必要があります。

無電解ニッケルめっきでは対応できないワークサイズのものは、電解ニッケルめっきで防錆処理を行うことができます。