Before (改善前)

 一般に、ロールでは機械精度が求められるので表面を研磨加工します。通常は20~30℃の常温で研磨加工します。
しかし、例えばゴムや電池、フィルムを製造する際にロールの温度を200℃程度に上げる場合があります。200℃の温度がかかるので、ロールが熱膨張により変形を起こします。そのため、常温で仕上げたロールも振れ精度やロールのプロファイルが変わってしまい、製品品質が低下します。

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After (改善後)

常温で研磨を行ったロールも使用時に熱がかかることにより、熱膨張による変形が発生し、品質が低下します。そこで、常温での研磨加工の代わりに熱間研磨という方法で研磨します。

当社の熱間研磨では最大250℃までの温度管理が可能で、お客様が実際に使用する温度での研磨加工ができます。熱間研磨することで実際に使用する温度での振れ精度やロールのプロファイルを安定させることができます。

POINT(要約)

ゴムや電池、フィルム製造ではロールを高温で使用することがあります。

ロールが高温になり、熱膨張による変形を起こし振れ精度やロールのプロファイルが低下してしまいます。そのため、作られる製品の品質も安定しません。

使用時の温度で研磨する熱間研磨という方法でロールを仕上ることにより、高温で使用されるロールでもロールの精度を保ち、作られる製品の品質を安定させることができます。