Before (改善前)

 電気めっきを行うには製品に電気を通すための通電部が必要です。しかし、通電部にはめっきが被覆できないという問題点があります。そのため、通電部を時間が経過するごとに替えること(接点替え)で全体にめっきを施します。
しかし、接点替えが出来ないめっき種も多くあり、また、接点替えが可能なめっき種でも、通電部を替えるために作業者がその場を離れることができず工数が増加してしまいます。加えて、通電部はめっき厚が一定にならないという問題も生じます。

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After (改善後)

電気めっきを行うには通電部が必要ですが、通電部にはめっきが被覆できません。接点替えを行うと工数がかかってしまう上に、めっき厚みが一定になりません。

そこで、ワークのめっき範囲の外側に不要部分を設けて、その不要部分を通電部として冶具に取り付けます。最後に不要部分をカットして、要求されるサイズに切り出します。不要部分を設けることで、接点替えの必要がなくなります。それにより、工数を削減することができ、めっき厚みも一定にすることができます。

POINT(要約)

電気めっきを施す場合には通電部が必要です。しかし、通電部にはめっきがつかないという問題があります。どうしても全面にめっきが必要な場合には、通電部を都度変えることで対応していました。しかし、工数がかかってしまう上にめっき厚も一定になりません。

そこで、ワークに通電用の不要な部分を設けることで、通電部を固定し工数削減・均一なめっき厚みとなります。