Before (改善前)

世の中には様々な粘着性を持った物質が存在し、その用途も様々です。例えば粘着性のあるフィルムなどを搬送する場合、ロールに1度張り付くとなかなか取れず、無理に引っ張るとフィルムが変形したり、フィルムに強度がある場合張り付いてしまったロール自身が変形してしまうケースがあります。
特に離形性が必要な工程に関してはロール表面にテフロンコーティングを施工するケースもありますが、柔らかい皮膜であるため傷や摩耗が発生しやすい環境には不向きです。

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After (改善後)

金属皮膜であっても表面の形状を梨地のように凹凸のある形状にすることで離形性を向上させる可能性があります。一般的に凹凸形状はサンドブラスト(物理的加工)で再現することが多いです。 しかし、サンドブラスト施工後は先端が尖ったり別途クロムめっきを施工する場合は若干形状が変化します。施工工程が多重となりコストも高くなる懸念もあります。 そこで弊社では、めっき施工のみで凹凸のある表面に仕上げる技術(特殊マット被膜)があります。離形性能については、樹脂の種類や凹凸のサイズによっても変化しますし、凹凸形状にすることで、かえって引っ付いてしまうこともあります。 お客様の製品毎の性能評価からご協力させていただきます。

POINT(要約)

金属表面であっても、表面の形状をコントロールすることで離形性を付与することが可能となります。