Before (改善前)

銅めっき表面仕上において、微細なスクラッチ除去の処理が重要な項目となる場合が有ります。
銅めっき自体の硬度は硬質銅と呼ばれる高硬度めっき品でもHV150~220程度となっています。
クロムめっきの様にHV800を超えるような表面であれば切削物による攻撃でスクラッチは入りにくくなりますが、銅めっきにおいては最終鏡面仕上げにおいても切削物にてスクラッチが入ります。

V

After (改善後)

鏡面仕上げ後に残っている微細なスクラッチを除去する方法の1つとして化学研磨を提案します。
粗度変化を確認して頂けましたなら、化学研磨による表面切削がいかに有効かがご理解できるかと思われます。また、写真による観察では一目瞭然です。
銅めっき後の表面にてこれほどの鏡面性が必要かどうかは別として、鏡面性のアップには有効な手段であると提案致します。

POINT(要約)

銅めっき鏡面加工後の化学研磨においては、加工サイズ形状により個々に処理治具や装置の設置が必要となります。 施工可能サイズや形状についての詳細はお問い合わせください。 超鏡面性が必要とされる場合は、検討項目の1つに加えてみては如何でしょうか。