Before (改善前)

圧縮機など高圧で使用する機械では、空気が外部に逃げるようでは高圧にできないため気密性があることが非常に重要である。すべてが隙間なく作れていれば気密性は高いが、「配管など」どうしても後から取り付けなければならない部品もある。空気が漏れださないように配管をつなぐ際にはゴムなどのOリングを挟むことで気密性の保持を図るが、高圧であるとゴムの強度だけでは気密性を担保できない場合がある。

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After (改善後)

シール面の気密性を高めるためにはゴムのOリングだけでは物性的に心もとないため、配管の取り付け面に銅めっきなどの「柔らかい金属」を施工することでシール性を改善することが可能となった。銅めっきは柔らかいため、配管をネジで取り付ける際の面厚で銅めっきが適度につぶれることで取り付け部とのシール性を高めることが可能となる。

シール性を高める金属としては、銅めっき以外にも銀めっきも候補である。銀めっきも銅と同じく柔らかい金属なのでシール性を高める効果があり、さらに貴金属の持つ高い耐食性により、ゴムでは腐食で対応できない場所であっても安定的に使用できる可能性がある。

高圧の空気が漏れだすのは非常に危険であるため、シール性を高めることは安全面でも重要な要素であるといえる。

POINT(要約)

高圧環境で使用する機械では、各パーツの取付け部の気密性を高めるために、ゴムのOリングだけでなくシール面に柔らかい金属(銅や銀など)を施工することで改善する可能性がある。