Before (改善前)

CFRPロール(カーボンロール)を加工する際、従来はサーメットの工具を使用していましたが、この工具で加工すると加工部でビビりが発生することや、ノーズRが大きいことから切粉が繋がりロールに巻き付き、表面を傷つけることが多々ありました。
そのために表面欠陥の見落としが多く発生し、後工程に影響を与えロスが発生したり、カーボンロールの強度上、振れも多く発生していました。

V

After (改善後)

ビビりの発生や欠陥の見落としが多かっため、工具をサーメットからダイヤの砥石に変更しました。
その結果ビビりは低減しましたが、ノーズRが大きいため切粉が繋がって表面に傷をつけたため、ノーズRを0.4⇒0.1に変更し、また、逆バイトで切粉がロールに巻き込まないようにすることで切粉による傷が発生せず、表面欠陥を発見しやすくなりました。
この改良により、ビビりをなくし、また後工程でのロスを低減させることができました。

POINT(要約)

銅めっき上の旋盤加工において、ビビりの低減、振れの低減、表面欠陥を発見しやすくなり、銅めっきの加工自体の効率化を実現するとともに、後工程でのロスの低減につなげることができました。