Before (改善前)

フィルムや紙及びその他ウェブを搬送させるロール設計及びロール製作を検討するにあたり、セル材質の選択肢としては鉄やアルミがほとんどであり、また鉄心製作の後の表面処理工程を考えると、その他のセル材質については選択する余地がほとんどありませんでした。
そのような状況の中で鉄製及びアルミ製のロールよりも低慣性化が要求されることが多くなりました。また、セル材質を変更しても表面仕様及び品質は従来通りにする必要がありました。

V

After (改善後)

CFRPロールを採用することにより、フィルム搬送時の抱き角度の小さいフリーロールへの適用が可能となりました。また、従来までモーター等で駆動させていた鉄製及びアルミ製ロールをCFRPロールへ変更することにより、従来よりも低慣性となり、フリー方式へ改造された事例もございます。

また、当社ではCFRPロール上にクロムめっきや銅めっき等の電気めっきの施工が可能で彫刻や梨地、Ry0.2μmの表面粗さ仕上げも対応可能です。

POINT(要約)

ロールのセル材質をCFRPに変更することで低慣性化が実現可能となります。また、表面仕様及び表面品質を変える必要はございません。CFRPの比重は鉄比較で約4分の1、比強度(引張強度を比重で割った数値)は鉄の約10倍となっている為、低慣性以外にもメリットがございます。

対応サイズ等は別途ご相談お願い致します。