製品属性(仕様)
付加 特性 | しわ伸ばし | 表面 処理 | 硬質クロムめっき、ニッケルめっき |
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業界 | 樹脂・フィルム、金属箔 他 | サイズ 重量 | Φ300以下×3500以下 |
加工 サービス | 彫刻加工、表面処理 | 母材 | アルミ、鉄、SUS |
製品画像(様子)
特徴
ウェブハンドリングの手法として、ロールでの搬送は不可欠である。特にフィルムの製造・加工の条件として、フィルムの薄膜化(10μm以下)や搬送速度の高速化が求められている。フィルムは薄いほどシワが入りやすくなり、搬送機の機械精度が悪いだけでもしわの原因になります。またフィルムのスリット加工やコーティング、ラミネートなどの工程では、原反を巻き出して加工するが、原反自体にシワが残存していると以後の工程で品質の低下や歩留まりの低下を引き起こします。重要な工程の前後では、フィルムのシワが伸びて平滑であることが理想的である。
そこでシワを発生させているロールや重要工程の前後に微細な彫刻を施したロール(以後、微細溝ロールと呼ぶ)を採用することでシワ問題を解決することができます。シワを伸ばすプロセスとして、①搬送物がロールに確実にグリップしていること、②ロール形状がコンケーブ(逆クラウン)である必要があります。①を可能にするのが上記写真の通り、ロール表面に微細な溝加工を施すことでウェブ搬送時に発生する巻き込みエアーを逃がすことができ、確実にグリップ力を担保することができます。①の条件が整っていることが大前提で②のコンケーブ形状(外径寸法違に伴う周速の違い)でシワを伸ばすことが可能となります。
フィルム製造時の初期巻取り、次工程のスリッター、コーター、ラミネートなど、そして最終の巻取りその要所でシワは品質そして歩留まりの低下をもたらします。しかもシワが入る原因はフィルムの種類やライン配置によって多岐にわたるため原因を特定すること自体も難しい問題です。シワの発生が問題でお困りでしたら是非一度お問い合わせください。