製品属性(仕様)
付加 特性 | ウェブの搬送性向上、圧延の均一性向上 | 表面 処理 | 硬質クロムめっき |
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業界 | 製鉄、フィルム、製紙、他 | サイズ 重量 | Φ150~1,000×1,000~3,000L |
加工 サービス | ロール製作、クラウン加工、表面処理 | 母材 | 鉄系 |
製品画像(様子)
特徴
ラジアルクラウンロールは、ロールの中央部を頂点とし両端に向かって緩やかに円弧状に加工されたロールです。使用条件に合わせて円弧の形状が変わります。1例ではありますが、ロール中央部の径がΦ150mmであればロールの両端はΦ149.5mmのように中央部よりも小さくなっています。一般的なロールは、フラット形状(径の寸法が一定)のものが多いです。
ラジアルクラウン形状に加工することで、フラット形状では実現できない機能性を持たせることができます。まず1つ目の機能性として、搬送物(ウェブ)の蛇行を低減させることができます。主に製鉄やフィルム製造メーカーのゴムロールに採用されることが多いです。
もう1つの機能として、ロール2本で製品を圧延する際に圧力を均一化させることができます。フラット(径が同一)なロールでは、ロールの中央部分よりも両端部に力がかかりやすい傾向にあります。その為、ロールがラジアルクラウン形状であることで、均一に製品を圧延することが可能になります。特に圧延の目的でラジアルクラウンロールを使用する場合には、クラウンの形状や各種精度(真円度、振れ、ペア差など)にばらつきが出ないよう高い加工精度が必要となります。野村鍍金が保有する高精度円筒研削機では、1μmオーダーでラジアルクラウン加工を実施することが可能です。