製品属性(仕様)
付加 特性 | 耐食性 | 表面 処理 | ニッケルめっき |
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業界 | フィルム,製紙,印刷 | サイズ 重量 | 小型:φ300~大型:φ3500 小型:500㎜L~10,000㎜L |
加工 サービス | めっき | 母材 | 鉄材 |
製品画像(様子)
特徴
今回の製品紹介はロールの内部にニッケルめっきを処理したロールの紹介です。
フィルムや紙の製造工程や印刷の工程では様々なロールが使用されています。その中には搬送だけを目的にせず、フィルムや紙の生産をサポートする機能を有したロールがあります。
例えば、溶融した樹脂を冷やしてフィルムやシートに成型するロールや紙の水分を蒸発させるためのロール、一度冷えたフィルムに再度熱を与えるロールなどが上げられます。こういったロールは単なるパイプと軸だけの構造ではなく、ロール自体を冷やしたり、温められる様に内部構造を有した構造になっております。また、ロールの温度調整(冷やす/温める)の方法にも様々な方法があり、水や油などの流体や蒸気を中に通す方法や、電気の力を利用するものもあります。
ロール内部へのニッケルめっきは、内部に水を通す場合のロール内部への耐食性付与目的で施工されるものであります。油を通す場合には施工する必要性は低い処理であります。ニッケルめっきをせずにそのまま使用していると、徐々に内部が腐食していき、その結果、流路を塞ぎロールに温度ムラが発生し、フィルムに不具合が生じたり、ロールの板厚が薄くなり、精度不良が発生したりします。
ロールを製作する際には、内部の熱媒をよく確認し、必要であればニッケルめっきを施行することをおススメ致します。