製品属性(仕様)
付加 特性 | 耐摩耗、清掃 | 表面 処理 | クロムめっき |
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業界 | 印刷 | サイズ 重量 | ~φ900x~1200×~2000 |
加工 サービス | 表面処理 | 母材 | 鋳物 |
製品画像(様子)
特徴
オフセット印刷用に様々なロールが必要となります。ほとんどが耐摩耗性と清掃性、平滑性を求めるためにクロムめっきを施工しています。 このロールの中には複雑な形状をしているものもあり、SS系の一般鉄材で製作するには難易度が高く時間も要しコスト高となるため、鋳物が採用される場合があります。
オフセット印刷では各種ロールの中でもインキを被印刷紙に転写する際、用紙をロールで挟み込み圧力を加えるロールがあります。 できるだけ軽量としながらもロール外径が大きく圧力をかけるため軸が太い特殊なロールで、このようなロールは鋳物材が適用されます。鋳物にはその特徴として「巣」という材料欠陥が必ず存在しており、鋳物の巣があるままの状態でクロムめっきをすると表面にピットやピンホールなどの欠陥発生してしまいます。また、鋳物素材へのめっき施工は密着性の信頼性が低いという懸念もあります。
当社では鋳物の巣を独自の検査方法で顕在化し、その鋳物巣の補修を行ない、めっきするための良好な表面状態をつくってからめっき施工を行います。 この独自検査と独自補修方法により、めっき後のピット・ピンホールの発生を抑えることができ、きれいな欠陥のない表面を仕上げることが可能です。また、めっき施工前に特殊な下地処理を施すことにより、めっき密着力を大幅に向上することができました。現在は運転中の胴面圧が高い環境においても鋳物上の高いめっき密着性を確保し、安定した高度な仕上げ精度に対応しています。