製品属性(仕様)

付加
特性
バイト切削性、断熱性、厚膜化 表面
処理
合金・特殊めっき
業界光学フィルムなど サイズ
重量
MAXφ450×3000TL
加工
サービス
微細彫刻用の表面処理 母材SS材,STKM材,S45C材など

製品画像(様子)

特徴

近年、液晶テレビやスマートフォン、タブレット端末など様々なシーンで電子化が進んでおりますが、高繊細な画面を映し出す為に液晶パネルに搭載されている光学フィルムの品質向上が要求されております。当社では、光学フィルムを製造する為に必要不可欠な大型ドラムや各種ロール製作及び表面処理を担っておりますが、今回はNi-P合金めっきの「快削くん」について紹介いたします。

快削くんとはその名の通り、快削くん処理後に数十ミクロンの切削加工をした場合、バリやムシレの発生が抑制されます。また、切削抵抗が低い為、バイトの摩耗もほとんどなく、加工形状も良好であるという特徴を持っております。上の写真は快削くんを被覆したテストピースに加工深さ25μm、加工ピッチ50μmで切削した際の拡大表面写真を示しております。バリのないシャープな切削形状であり、シミもなく、ピンホールやピット等の欠陥もありません。このような切削加工をする為には、加工条件の設定やその他ノウハウの習得も必要になりますので、切削加工メーカー様との事前擦り合わせが必要となります。

このように快削くんは、バイト切削性が良いという特徴を持っておりますが、この特徴を付与させる為にめっき時の電流密度やめっき応力、リンの量、水素含有量などがキーポイントとなります。
また、ミクロンあるいはサブミクロンの超微細切削加工においても、かんなくずのような、薄さが均一な切りくず形状をしております。この均一な切りくずが出ることで切削面にムシレやバリが発生することなく、優れた鏡面加工性と形状加工性を示すと考えております。
バイト切削性が良い皮膜をお探しの際は是非当社の快削くんをお試しください。

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快削くん