製品属性(仕様)
付加 特性 | 高温・高圧下で利用される金属の高密度接合 | 表面 処理 | 電気ニッケル-リンめっき |
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業界 | 高密度金属接合が要求される機械・電気・エネルギー等の業界 | サイズ 重量 | 500×500(板材) |
加工 サービス | 表面処理 | 母材 | 鉄・SUS |
製品画像(様子)
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特徴
当社オリジナル商品である快削めっき(電気ニッケル-リンめっき)は、その特性である高いバイト切削性や鏡面加工性を用いて精密切削加工に活用されたり、同じく内部応力ほぼ0g/㎟という特性を用いて剥離電鋳用被膜に活用されています。 また、少し変わった活用方法として、ろう付け金属接合のろう材として用いられることがあります。
ろう付けとは冶金接合技術であり、ボルト等を用いた機械的接合や、母材を溶かして接合する溶接と比較して高い気密性や母材への影響をほとんど与えないという特徴を持っています。 ろう付けに用いられる、ろう材(接着剤の役割を担う合金)には、一般的に銅や銀、またはその合金が用いられますが、高温下に弱いため耐熱性を要求される場合にはニッケル-リン合金が採用されるケースが多くなります。しかし、一般的なニッケル-リン合金は無電解ニッケル方式で被膜を形成するため、被膜厚みに限界があり通常は数ミクロン、最大でも20ミクロン程度の被膜形成となります。 しかし、高圧下で利用される製品の場合は高密度な金属結合が必要とされ、無電解ニッケルで形成された被膜の厚みでは十分な気密性を確保したろう付けが施工できない場合があります。
当社の快削めっきは電気めっき手法を用いるために1mm以上の厚みの被膜を形成することが可能です。これにより、より高密度な金属接合が可能となり、ニッケルの持つ耐熱性とあわせて、高温・高圧が要求される金属のろう付け用に最適なろう材となります。