製品属性(仕様)
付加 特性 | 耐摩耗性向上 | 表面 処理 | 硬質クロムめっき |
---|---|---|---|
業界 | 製紙 | サイズ 重量 | Φ10~15×2000~3000mm程度 |
加工 サービス | 表面処理(+鉄芯製作) | 母材 | 鉄系 |
製品画像(様子)
特徴
皆様の身の回りにある「紙」は多くの工程を経て作られています。紙の種類にもよりますが、「抄き」→「乾燥」→「塗工」→「乾燥」→「巻取り」の工程を経て紙が完成します(細かく言うともっと多くの工程がありますが、今回は割愛させていただきます)。今回はその中で、「塗工」の工程をピックアップしご紹介します。
塗工が必要な目的は様々ですが、塗工の精度(塗工膜の厚み)が悪いと紙自体の品質の低下を招きます。塗工パートだけで均一に塗工物を塗布できれば一件落着なのですが、紙の搬送速度が早いとなかなか均等に塗布するのは難しいのが現実です。
そこで上記写真のように、塗工パートの直後に「メタリングバー」と呼ばれる部品を取り付けることで、塗工量を均一にする(不要なものをかき落とす)ことが可能になります。しかし高速搬送されている紙の摩耗能力は高く、硬い鉄(メタリングバー)であってもすぐに摩耗させてしまいます。摩耗したメタリングバーでは当然均一な塗工制御はできません。よってメタリングバーの耐摩耗性を向上させることで生産性および品質を向上させることが重要です。
野村鍍金ではメタリングバーの耐摩耗性を向上させるために硬質クロムめっきを被覆しています。またメタリングバー本体の調達から表面処理、仕上まで一貫して対応可能です。