製品属性(仕様)
付加 特性 | ウェブのシワ伸ばし | 表面 処理 | 硬質クロムめっき、特殊マットめっき |
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業界 | フィルム製造業 | サイズ 重量 | Φ80×200×1,000~3,000L |
加工 サービス | ロール製作、逆クラウン加工、表面処理 | 母材 | 鉄系、アルミ系 |
製品画像(様子)
特徴
逆クラウンロールは、ロールの中央部を最下点とし両端に向かって緩やかに円弧状に加工されたロールです。例えば、ロール中央部の径がΦ100であった場合、ロールの両端はΦ100.5と中央部よりも大径になっています。使用される用途として、搬送物のシワを延ばす効果が期待されます。
製品を搬送する際の搬送条件(速度、ニップ圧、テンション、ラップ角など)によって、逆クラウン量(ロール中央部をどれだけ凹ませるか)が決まります。ロールの形状を逆クラウン形状に加工し、さらに螺旋状の微細な溝(Wヘリカル形状)を掘ることでウェブのシワを延ばすことが可能となります。
逆クラウンロールは、特にフィルム製造ラインで使用されることが多いです。フィルムは数ある搬送物の中でも、比較的柔らかく薄い形状であるため、ちょっとしたことでシワが入りやすい素材です。シワが入ったまま搬送を継続すると、最後の巻き取りの段階で不良(シワを起点に折り目が付いたり、うまく巻き取れなかったなど)が発生し、歩留まりの低下を招きます。その為、巻き取り工程の直前までにフィルムのシワを綺麗に取っておくことが品質と歩留まりの向上につながります。