製品属性(仕様)
付加 特性 | 光吸収 | 表面 処理 | 銅めっき+黒色化処理 |
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業界 | パワーデバイス | サイズ 重量 | 10g |
加工 サービス | 黒色化処理 | 母材 | コンスタンタン |
製品画像(様子)
特徴
大阪府立大学から依頼のシーズ研究として本研究を行った。
現在、解決策の一つとして熱電発電は、非常に期待されており、持続可能なエネルギー社会を実現する観点を構成する要素技術として開発する意義を多大に有している。これらのパワーデバイスの性能は、材料の性能指数と温度差に依存している。太陽熱発電用パワーデバイスに用いるとき、材料の黒色化により、光エネルギーを効率的に熱エネルギーに変換することが可能になるため、より光が吸収される黒色処理を行うことが重要である。
弊社は、平成元年から種々の黒色化処理の研究を行っていたが、その研究は主に規制が厳しくなっている六価クロムを用いた黒色化処理を行っていた。しかしながら、本研究に関しては六価クロムを用いることなく、黒色化処理を主眼におき、持続可能なエネルギー社会の大儀に対して、規制物質を使用しないというモチベーションをもって本課題に取り組んだ。
この研究には、下地材料にコンスタンタン(銅ニッケル合金)を用いることになっていた。コンスタンタンに対し、レーザーによる微細彫刻により黒色化の達成を試みたが、黒色処理が思うほど進まず、不可能であった。そこで弊社は、コンスタンタンを直接黒色化する方法を検討した。しかし、既存の方法ではコンスタンタンを要求するレベルでの黒色化を行うことはできなかった。そこで、弊社ではコンスタンタンを直接黒色化することではなく、表面へ極薄の銅めっきを施工してその銅めっきの黒色化する方法にて検討を行った。
銅めっきを黒色化する条件を決定するために種々の銅めっき種および、黒色化処理方法の検討・最適化をを行った。そして要求を満たす黒色を発する銅めっき種および黒色化を行う処理方法及び処理液を開発した。
現在黒色化は六価クロムを持ちる黒色化処理やニッケルを持ちる黒色化処理が存在するが、第三の手として新たな手法を見出せたと考えられないでもない。今後この処理がどのような用途で使用できるかわからないが、新シーズとして、弊社はとらえている。