製品属性(仕様)

付加
特性
離形 表面
処理
Si系
業界特になし サイズ
重量
要相談
加工
サービス
要相談 母材要相談

製品画像(様子)

特徴

当社ではこれまで、撥水めっきなどの種々のめっきでの離形および、撥水処理を手掛けています。離形撥水に伴う分散めっき(チョコチップクッキーみたいな構造)は、分散材(チョコのようなもの)がバルク(クッキーのようなもの)に対し極端に硬度差があるため、摩耗により構造の変化が起こり目的の離形や撥水効果の継続が得られず、接触するようなところに使用することができませんでした。また、分散材の量は面積比で30%がほぼ限界であるため、バルクの撥水コーティングと比較し、目的性能が劣るという問題もあります。そのため、分散めっきとして分散材とバルクの硬度差が大きすぎる物質は、目的の性能を継続して使用するには不利であると結論づけていました。
また、めっき浴に分散材を分散させて共析させるため、めっき浴の管理も非常に難しいという問題もあり、その結果価格もマーケットに受け入れられない高価なものになります。そのため、膜厚が薄くてもよいので、バルクの離形コーティングの開発に着手しました。一般的にバルクの離形コーティングはよく自動車のガラスに塗布する塗布材として使用されていますが、問題点として分散めっきと同様に効果の継続が短く非常に柔らかいため、接触する部分にはすぐさま効果がなくなるとの欠点がありましたが、その短所を解決できるバルクで一様な皮膜が施工可能となりました。
特性として摩擦係数0.1~0.4、塩水噴霧耐食性500H以上、硬度5Hでテープ剥離試験では全く剥離しない密着した皮膜で、接触角は110度以上有しています。この皮膜の開発コンセプトは柔らかくても、耐汚れ性、耐腐食性を優先したい材料に適しています。また、この処理は下地を選ばすに処理が可能でもあります。