製品属性(仕様)

付加
特性
光学特性付与 表面
処理
ブラスト処理、クロムめっき、銅めっき、ニッケルめっき
業界フィルム サイズ
重量
φ900×4000L
加工
サービス
めっき、ブラスト処理 母材

製品画像(様子)

特徴

ロールには、使用目的に応じた呼び方や仕上り表面に沿った呼び方があります。前者はカレンダーロールやコーターロール、キャスティングロールなどが名称として使われています。後者では鏡面ロールや梨地ロールなどが例として挙げられます。梨地ロールは別名「マットロール」とも呼ばれることもあります。
梨地ロールは、ブラスト処理=研掃材をロール表面に吹き付けて製造する方法が一般的です。アルミナなどのセラミック材料やガラス、金属など様々な種類の研掃材で表面に細かい凹凸をつけます。この研掃材は目的とする表面粗さや形状によって選択されます。
このブラスト処理は、機械加工やレーザーなどの加工とは異なり研掃材を吹き付けての加工となるので、良い意味ではランダムな形状を作ることが出来ますが、デメリットとしては、ある程度の不安定さやバラつきが生じやすいです。
光学フィルムの用途でフィルムの成膜に梨地ロールを製造しようとした場合、僅かな凹凸の高さの違いや粒の大きさの違いにより光学特性やフィルムの外観に差異がでることがあります。
そのために光学フィルム用途への適用の際には、表面形状としてのランダム性は残しつつ、凹凸の高さや粒の大きさのバラつきは極力抑制することが求められます。
弊社ではこの問題を解決するために様々な工夫をして対応しております。例えば、研掃材の種類や大きさだけでなく、その形状や品質まで選定基準に盛り込み管理することや、素材の変質や硬度ムラなどの影響をなくすために、ブラスト処理の前にニッケルめっきや銅めっきなどを処理し、均一な表面にすることによって不安定要素を出来るだけ除外しバラツキを抑えます。また、ブラスト処理条件についてもトライ&エラーを繰り返しながら最適な条件を決定し、その条件を常に適用することで表面形状の再現性を高めています。
光学特性を求められる様なフィルムを一定の品質で作り続けることは簡単な仕事ではありませんが、お客様と一緒になって作り込むことで満足頂ける梨地ロールをご提供させて頂きます。