製品属性(仕様)

付加
特性
耐摩耗性、高精度 表面
処理
硬質クロムめっき
業界製鉄、製紙、その他 サイズ
重量
Φ50~800
加工
サービス
高精度研磨加工、鏡面加工 母材

製品画像(様子)

特徴

プレスロールは、対象の製品を「均等に」「薄く」圧縮・圧延するためのロールです。対象の製品とは、製鉄業なら「鉄(鉄板)」、製紙業なら「紙」、繊維業なら「不織布(マスク、セパレーター)」などがあげられます。

プレスロールは1本で使用するわけではなく、同径・同長の2本のプレスロールにて製品を挟み込みこむことで圧縮・圧延をします。その為、挟み込むロールの精度(隙間)にばらつきがあると、そのばらつきが製品にそのまま転写してしまいます。そうなると、製品の品質低下や歩留まりの低下を招くことになります。

ばらつきを低減させる方法として、ロール単体での精度(円筒度・真円度・振れ)を向上させる方法があります。野村鍍金では、高精度研磨機を用いることでロールの精度を「1μm以下」に加工することができます(プレスロールのサイズや材質によっては対応が難しい場合もあります)。またプレスロール単体での精度を高くするだけでなく、2本の外径差(ペア差)をより小さくすることも大切です。こちらもロールのサイズによって異なりますが、野村鍍金ではペア差「0.05mm以下」での加工実績があります。
こうして高い精度でプレスロールを仕上げることで、より均一で品質の高い製品を生産することが可能となります。

当然機械的精度だけではなく、製品が触れるプレスロール表面の品質も重要なファクターとなります。製品を「圧縮」しなくてはならないため、プレスロールの表面には強い力がかかります。圧縮する品物によっても変わりますが、プレスロールは摩耗が発生しやすい使用環境にあります。野村鍍金では、耐摩耗性が良い硬質クロムめっき(Hv=800相当)をはじめとし、硬質クロムめっきよりも硬い「R62(Hv=950相当)」や「WC溶射(Hv=1,100相当)」も施工することが可能です。