製品属性(仕様)

付加
特性
離形 表面
処理
クロムめっき
業界特になし サイズ
重量
要相談
加工
サービス
要相談 母材要相談

製品画像(様子)

特徴

クロムめっきは、耐食性、耐摩耗性に優れた皮膜であり、研磨剤で磨くことにより離形性が向上することがわかっています。この理由は、表面クラックに研磨剤が封じ込められるため、その効果で離形性、耐汚染性、耐腐食性が向上すると考えられます。一方、以前から分散めっき(例えるならチョコチップクッキーのようなな構造でチョコが分散でクッキーがバルク)による手法で、離形性や耐汚染性を解決する方法もありますが、この方法では表面に存在する分散粒子(フッ素樹脂など)が比較的軟らかいため、分散粒子が優先的に摩耗し長期間安定して離型性を保持することが困難でした。
そこで弊社開発のめっき表面に凹凸を持たせた特殊マットめっき処理および、その凸部シリカコーティングを密着させる技術を複合させた結果、離形性の高いハイブリット皮膜を作成することに成功しました。上の写真に示す通り、通常の特殊マット皮膜と比較しても非常に撥水性の高い皮膜となります。通常の特殊マット皮膜は親水性のため、接触角は非常に低いですが、それにシリカコーティングしたこの皮膜では水の接触角が110度以上を有する結果を得ました。クロロプレンゴムに対する滑り性も0.27usと3倍以上向上となりました。また、離形性も3倍以上向上しました。塩水噴霧試験における耐食性も500時間を超える結果を有しており、耐食性と離形性を目的に使用する環境であれば、この皮膜は有用であると考えられます。