製品属性(仕様)

付加
特性
高温での耐食性 表面
処理
金めっき
業界様々 サイズ
重量
数10g~数100g
加工
サービス
めっき 母材様々(ステンレス鋼他)

製品画像(様子)

特徴

一般的に、気密性を保つO-リング(ガスケット等も含む)は、使用温度が常温(100℃以下)であれば、ゴム製のものが一般的に使用されています。使用環境に応じて、ブチルゴム(一般用途),シリコンゴム(対熱性),エチレン‐プロピレンゴム(対候性),クロロプレンゴム(耐油性),ウレタンゴム(耐圧性),フッ素ゴム(耐薬品性)等、材質を選んで用いられています。ただし、使用温度が100℃(フッ素ゴムは200度まで使用可能)を超えると、ゴムの軟化や分解が始まるため(フッ素ゴムは200℃まで使用可能)使用できません。
このためこのような環境では、金属O-リングが用いられています。通常の環境ではアルミ合金やステンレス材が、表面処理なしで用いられていることが多いですが、特殊な環境や用途では、これらの材質にめっきを被覆し、別の性能を付与したものが用いられることがあります。一般的な場合、柔らかさを付与してフィット性を上げる場合は銅の溶射やスズめっきが用いられます。工場の排気配管などのように、フィット性と耐食性が求められる場合は銀めっきが用いられます。さらに強力な腐食環境では銀でも腐食するような場合がありますが、そのような環境では金めっきが用いられます。
また加速器のような超高真空を保つことが要求される機器で用いられる場合、銅溶射やスズめっきではフィット性が足りないことがあり、そのような場合はインジウムめっきが用いられることがあります。弊社では、これらの貴金属めっきすべてを自社で行っています。金めっき及びインジウムめっきはビーカーサイズまでとなっておりますが、銀めっきとスズめっきは、めっき槽を常設しておりある程度のサイズまで対応可能となっております。特に銀めっきO-リングは、部分浸漬ー回転めっき法を用いることで、直径2mまでの施工実績があります。