製品属性(仕様)
付加 特性 | 低たわみ、軽量化、耐摩耗性 | 表面 処理 | クロムめっき |
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業界 | フィルム など | サイズ 重量 | Φ200×2500 など |
加工 サービス | 硬質クロムめっきなど表面処理 | 母材 | CFRP(カーボン) |
製品画像(様子)
特徴
フィルムに塗工するラインでは、各種ロールが使用されています。塗工は均一に塗れるほど品質が良くなるが、ロール自体の自重やウェブ(搬送物)からのテンションなどによりロールがたわんでしまう現象が発生します。ロールがたわんでいることで、搬送物にシワを発生させたり蛇行させてしまう場合があります。現在のスペックでは問題はなくても、フィルムに対する品質向上化が目まぐるしい昨今ではこれらのたわみでも品質不良となるケースがおこりえます。そのため、たわみが少しでも発生しないロールの開発が今後必要となってきます。
たわみが発生しずらい条件として、①軽量であること、②材料の剛性が高いことより、ロールの材質としてCFRPを選定しました。そうすることで、鉄製ロールよりも軽く、そしてアルミロールよりも剛性が高くなります。前述のメリットより、CFRPロールは産業用ロールとして様々なパートで使用されています。今回の塗工ラインではさらにたわみを低減させるために、CFRPを二重管構造にすることで、より面長間のたわみ差を低減させることに成功しました。
CFRPロールの表面はざらついており、そのままフィルムなどを搬送すると傷をつけてしまいます。その為、CFRPロールの表面を平滑にするために何かしらの表面処理を施す必要があります。ただしCFRP材に金属めっきを施工することは、通常困難とされています。しかし野村鍍金の独自技術により、CFRPのロール表面であってもクロムめっきを施工することが可能です。これによって、搬送物に傷をつける心配がなくなります。またクロムめっきはHv=800と硬く耐摩耗性に優れているため、CFRPロール自体の寿命延長にも貢献します。
既存ロールをそのままの寸法でCFRPロールに置き換えられるかは、使用環境によっても異なります。CFRPロールに興味がございましたら、ぜひご相談ください。