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クロムめっきの表面は全くの無欠陥ではありません。鏡面仕上げロールやマットロールでは最終仕上げ表面の品質は非常に高く、また最近ではマイクロスコープ等を使用して非常に小さな欠陥まで拡大して確認できるということもあり、最終仕上げ表面においても欠陥が全く無いという意味ではなく、あらかじめ仕様書で規定された欠陥が無いという意味になります。 仕様書はあらかじめ貴社で製品に影響がないレベルの欠陥サイズを基準として、許容欠陥とその大きさを決定し、発注時の製品仕様書に記載頂きます。弊社では仕様書通りのロールが施工可能か検討し施工を進めさせて頂きます。 欠陥の内容については、真円度、円筒度、振れなどの機械精度とは別の表面の欠陥仕様になります。 例えば、 ・ピンホール(素材まで到達している小さな穴)…なきこと ・ピット(めっき皮膜内の小さな穴、くぼみ)…φ〇〇μm以上は不合格 ・スクラッチ(研磨の磨きキズ)…長さ〇〇mm、幅〇mm、深さ〇μm以上は不合格 ・めっきのコブ(マットロールのみ)…大きさφ○○μm以上は不合格 などが欠陥の種類として挙げられます。 また、許容欠陥の種類や目安サイズなどがご不明な場合は、弊社の許容欠陥規格をご提案させていただくことも可能ですのでご相談下さい。