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クロムめっきの硬度はめっき条件で変化させることが可能です。特に硬度に影響の大きいのはめっき液の温度で、およそ50℃で最も硬度が高くなり、液温がそれより低くても高くても硬度は低くなります。また、液温ほどではないですが、電流密度や液成分の濃度も硬度に影響を与えます。また、一般的なクロムめっき液はサージェント浴ですが、さらに高硬度を求めるのであれば、弊社R-62浴やHEEF浴そしてフッ化物浴があります。サージェント浴での最高硬度はビッカース硬度でHv1000程度ですが、R-62浴、HEEF浴、フッ化物浴の硬度は約Hv1100まで上げることができます。従って、めっき条件とめっき浴を選択することでおよそHv400~Hv1100までのめっきを行うことが可能です。