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弊社で取り扱いしているクロムめっきは、工業用の硬質クロムめっきになります。JIS規格では工業用クロムめっきの硬度はビッカース硬さHv750以上と規格されています。弊社では2種類のクロムめっきを取り扱っています。一般的な工業用のクロムめっきは「サージェントクロム（めっき）」と呼ばれており、ビッカース硬さでHv800～1000ぐらいの硬さを持っています。また、もう1種類、通常のサージェントクロムめっきよりも高硬度なクロムめっきとして「R62めっき」をラインナップとして持っています。こちらのR62めっきの硬度はHv1000～1100程度となっております。どちらのめっき被膜も析出した被膜の成分はクロムのみではありますが、めっき液中の添加剤などを加えることによって、硬度やクロムめっきが持つクラックの形状に違いがあります。これらのクロムめっきの被膜の硬度はめっき液の温度やめっき液の濃度、めっき中の電気量など様々な要因によって決まっています。そのために、上記の範囲内で硬さにはばらつきが発生し、任意の値に硬度を決めることは出来ません。弊社でも上記めっき条件を調整し、範囲内の可能限り上限を狙うことや可能な限り下限を狙うことは可能ではありますが、毎回全く同じ硬度にすることは出来ません。

尚、実際に施工された被膜の硬度は一部の制約はございますが、ビッカース硬度計などで測定することは可能であります。