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スリットロール(溝ロール)へのCrめっき施工は可能です。
また、これまで様々なサイズのスリットロール(溝ロール)へのCrめっき施工実績があります。
スリットロール(溝ロール)のCrめっき施工の難しさは何点かありますが、施工ポイントについて紹介いたします。
Crめっきの施工方法としては、横型回転めっき法と縦型浸漬めっき法がありますが、直径及び面長によって、めっき方法を選択しております。基本的に面長が6000Lを超えると横型回転めっき法を選択しますが、直径がφ400以下になると浸漬率が低くなり、横型回転めっき法での施工が難しくなります。その場合は、縦型浸漬めっき法で対応することになりますが、面長が長い為、1回のCrめっきで施工することが出来ず、2回に分けて(とんぼにして)めっきをします。2回に分けて(とんぼにして)めっきをすると境界面が発生しますが、境界面の範囲を極力狭くし、且つめっき後の研磨で出来る限り色ムラがなくなるように研磨をすることで境界面を目立たなくします。なお、溝の幅と溝の深さによりますが、溝の底面部までCrめっきがのるように処理いたします。但し、溝底面部のCrめっきは色付き程度となります。
次に研磨の施工方法としては、精度(=真円度、円筒度、振れ)を出す為のグラインダ研磨及び表面粗度を調整する為のバフ研磨を施工いたします。Crめっき前にグラインダ研磨を施工するとスリット溝のエッヂが立ってしまい、Crめっきがエッヂ部に集中して析出する為、溝幅に影響を及ぼします。それを回避する為にグラインダ研磨後にエッヂ部の面取り研磨をいたします。
また、マット面やバランス修正及び動振れ修正の対応も可能ですし、実績も多々あります。
表面処理や研磨加工等でお困りごとがありましたら、お気軽にお声掛けください。