Answer (回答)

ご使用中のプレスロールの条件により、各種被膜の提案が可能です。一般的には硬質クロムめっきが使用されておりますが、これより硬い被膜としては

①R62めっき:野村鍍金が開発した高硬度クロムめっき被膜で、通常の硬質クロムめっきと比較して10~20%程度の硬度 アップが可能です。その一方固い反面熱衝撃に弱くなりますので、高温(150℃以上)での使用環境には不向きです。

②タングステンカーバイト溶射:条件によりクロムめっきよりさらに硬度アップが可能です。鏡面加工処理も可能ですがプレスする材質によっては逆に摩耗しやすくなる場合があります。

③DLC(ダイヤモンドライクカーボン):DLCはクロムめっきの数倍の硬度を出すことも可能ですが、厚膜化が難しく、一般的には1μ以下の被膜になります。硬度を犠牲にすれば数ミクロンの施工も可能になりますが、硬度は溶射と同程度になります。

このようにプレス条件や相手材質によりメリット、デメリットがありますので、お問い合わせ頂きましたら各種被膜を提案させて頂きます。