Answer (回答)

メニスカス付近に発生する金属の付着物は主に亜鉛などの低融点金属の可能性が高いです。メニスカス近傍は非常に高温です。その熱の力で低融点金属はめっきと反応して付着(合金化)することがあります。この低融点金属がめっきに付着する現象を「亜鉛アタック」と呼んでいます。めっきに低融点金属が付着すると従来のめっきの機能性は得られなくなり、ヒートクラック(割れ)や溶損の原因となります。低融点金属の付着を予防するには、低融点金属が付着しずらい別途表面処理をメニスカス近傍に施工することで対処が可能です。野村鍍金では、「L-Cr」という低硬度クロムめっきを従来のめっきの上に施工することで、亜鉛アタックを低減させることができます。しかし亜鉛アタックが発生する条件は、鋳造条件によっても様々です。野村鍍金ではモールドの使用後の状態調査が可能ですので、1番よい表面処理方法をご提案することが可能です。