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ロールや大型のドラムでは、その表面に硬質クロムメッキを施工し、耐食性や耐摩耗性、さらには鏡面性などの特性を付与しています。温度や湿度が比較的安定している環境下ではあまり問題にななりませんが、水を使う環境であったり、湿度が高い環境などでは素材がそのまま露出しているロール本体の側面や軸部の腐食が進行することがあります。また、特別な製品を作られる際に鉄粉の製品への混入が問題になることがあります。こういった場合には、露出しているロールの側面や軸まで硬質クロムメッキを施工し、その表面を保護することがあります。また、最近ではロールの真円度、円筒度、振れなどの機械精度の要求がどんどん上がっており、中には0.001㎜以下を要求されるロールもあります。このようなロールでは、ロール本体だけでなく、軸の精度も同じく0.001㎜以下に仕上げる必要があります。軸を精度良く加工するために、鉄材のまま加工するのではなく、その箇所にクロムメッキを施工し加工することにより要求精度を満たしております。