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お客様の中にはリスク回避や機会損失を防ぐために、すぐに使用する予定がないロールを保有、保管されいているケースが多くあります。フィルムの押し出し機用のキャストドラムやポリシングロール、抄紙機用の各種ロールなどは、再生加工に出してから数か月の時間を要してしまうので、その場合のバックアップして予備のロールを保有されている方が当然安心です。ですが、近年お客様の操業条件の改善などもあり、長期間ロール交換がなく、予備として保管しているロールの保管状況が大事になります。ロール表面にクロムめっきを処理していても、それは万能、完全無欠ではありません。季節の変化や温度の変化、また保管場所によっては、ロール表面に結露が発生したり、様々な要因で腐食や錆が発生するリスクがあります。そのために、長期保管が見込まれるロールには、ロール表面にグリスや液体樹脂を塗布し空気に触れないに処置をしたり、真空梱包や窒素封入など空気を取り除いた梱包処置をとることがあります。これらの処置は長期保管だけでなく、海上輸送時などのリスクにも効果的です。
また、長期保管での留意事項は表面の劣化以外にも、ロールの変形などにも留意しておく必要があります。重量の大きいロールや細長いロールなどは、長期間軸受けの状態で保管していると、ロール自身の重量でロールがバナナのような形状に曲がることがあります。このようなロールはそのままではすぐに使用することでが出来ず、マシン上で空回しするなどの手間が増えてしまいます。そのために、保管中も定期的にロールを位相をずらすなどの処置をとることをおススメします。
5年や10年保管しているロールは一度、梱包を開梱されたり、ロールを精度を測定し、予備ロールの品質維持をおススメします。弊社では各種精度測定や現地でのドラム診断なども行っております。